①社会福祉協議会(しゃかいふくしきょうぎかい)って？

　地域(ちいき)の人々(ひとびと)が中心(ちゅうしん)になって、ボランティア、社会福祉・保健医療(しゃかいふくし・ほけんいりょう)などの関係団体、市役所(かんけいだんだい、しやくしょ)や県庁(けんちょう)など自治体(じちたい)の協力(きょうりょく)を得(え)ながら「地域福祉（ちいきふくし）」を進(すす)めていくことをめざして、地域の福祉の問題(ちいき　ふくし　もんだい)をみんなで考(かんが)え、話し合(はな　あ)い、協力(きょうりょく)して解決(かいけつ)していくことを目的(もくてき)とした民間の団体(みんかん　だんたい)です。
　「地域福祉」(ちいきふくし)とは、誰(だれ)もが安心(あんしん)して暮(くら)せる福祉(ふくし)のまちづくりのことです。地域福祉(ちいきふくし)は特別(とくべつ)な人(ひと)びとのためのものではなく、子(こ)どもからお年寄(としよ)りまですべての住民(じゅうみん)にかかわるものです。
　②地域福祉(ちいきふくし)って？

「地域福祉」(ちいきふくし)の目的(もくてき)は、お年(とし)より、障害(しょうがい)を持(も)った人(ひと)、その他(ほか)のさまざまな事情(じじょう)から福祉(ふくし)サービスの利用(りよう)を必要(ひつよう)とするようになっても、家族、友人、知人(かぞく、ゆうじん、ちじん)との関係(かんけい)を保(たも)ち、文化(ぶんか)やスポーツ、芸術、趣味(げいじゅつ、しゅみ)などの社会的な活動(しゃかいてき　かつどう)に参加(さんか)できることで、誰(だれ)もが自分(じぶん)らしく、誇(ほこ)りをもって、まちの一員(いちいん)として普通(ふつう)の生活を送(せいかつ　おく)ることができるようになることです。(　　)
地域福祉(ちいきふくし)を進(すす)めるためには、自分(じぶん)が住(す)んでいる家(いえ)での暮(く)らしを助(たす)けるいろいろな福祉(ふくし)サービスをつくっていくことに加(くわ)え、地域(ちいき)の人々(ひとびと)の結(むす)びつきを深(ふか)めるために助け合(たす　あ)いや交流を盛(こうりゅう　さか)んにすること、道路、公園、商店街(どうろ、こうえん、しょうてんがい)などを誰(だれ)もが利用(りよう)しやすいものとすることなどが、とても大切(たいせつ)です。
地域福祉(ちいきふくし)を実現(げんじつ)するためには、福祉(ふくし)の仕事(しごと)に関(かか)わっている人(ひと)だけでなく、ボランティア活動(かつどう)やまちづくりに取り組む人(と　く　ひと)たち、保健・医療、住宅、建設、商工業(ほけん・いりょう、じゅうたく、けんせつ、しょうこうぎょう)にたずさわるさまざまな専門家、団体(せんもんか、だんたい)の方々(かたがた)など、多(おお)くの人の協力が必要(ひと　きょうりょく　ひつよう)です。

　③社会福祉協議会(しゃかいふくしきょうぎかい)の取り組み(とく)

　社会福祉協議会(しゃかいふくしきょうぎかい)は、地域福祉(ちいきふくし)を進(すす)めるために、新(あたら)しい福祉の活動(ふくし　かつどう)をつくったり、活動(かつどう)していく仲間(なかま)づくりなど、いろいろな取り組(と　く)みをしています。

ふれあい・いきいきサロン
一人暮(ひとりぐ)らしのお年(とし)よりや子育て中(こそだ　ちゅう)の親子(おやこ)が、気軽に集(きがる　あつ)まって楽(たの)しく話(はな)すことができる「ふれあい・いきいきサロン」を実施(じっし)しています。
小地域(しょうちいき)ネットワーク活動(かつどう)
一人暮(ひとりぐ)らしや寝(ね)たきりのお年(とし)よりなどが安心(あんしん)して地域で暮(ちいき　く)らしていくために、周(まわ)りに住(す)んでいる人や福祉の仕事(ひと　ふくし　しごと)をしている人(ひと)などが、日常的(にちじょうてき)に見守る活動(みまも　かつどう)です。
ボランティアセンター
地域(ちいき)のいろいろな問題を解決(もんだい　かいけつ)するために活動(かつどう)するボランティアを応援(おうえん)しています。また、ボランティア活動(かつどう)をしてみたい人(ひと)への入門講座や活動の紹介(にゅうもんこうざ　かつどう　しょうかい)をおこなっています。
介護保険の仕事(かいごほけん　しごと)
社会福祉協議会の中(しゃかいふくしきょうぎかい　なか)には、ホームヘルパーの事業所(じぎょうしょ)、デイサービスセンターなどを運営(うんえい)しているところもあります。
福祉に関する相談(ふくし　かん　　そうだん)
社会福祉協議会(しゃかいふくしきょうぎかい)では、お年(とし)よりが持(も)っている心配(しんぱい)ごとや子育(こそだ)ての悩(なや)みごとなど福祉に関(ふくし　かん)するいろいろな相談を受(そうだん　う)けつけています。


　④全国的(ぜんこくてき)なネットワーク

　社会福祉協議会(しゃかいふくしきょうぎかい)は、すべての市町村、都道府県(しちょうそん、とどうふけん)にあります。これらはそれぞれ独立した組織(どくりつ　　そしき)であり、大きな企業(おお　きぎょう)のように本社・支社(ほんしゃ・ししゃ)の関係(かんけい)ではありません。
社会福祉協議会の仕事(しゃかいふくしきょうぎかい　しごと)は、市役所などの自治体(しやくしょ　　じちたい)やいろいろな団体と相談(だんたい　そうだん)したうえで、会員（住民）(かいいん（じゅうみん）)の代表が決(だいひょう　き)めています。また、共通の目標(きょうつう　もくひょう)を持つ全国(も　ぜんこく)のネットワークの中(なか)で、お互(たが)いの情報交換、意見交換、交流(じょうほうこうかん、いけんこうかん、こうりゅう)をさかんに行(おこな)っており、その中(なか)から、全国で取り組(ぜんこく　と　く)む 新たな考え方(あら　　かんが　かた)や、福祉(ふくし)サービスなどが生(う)まれてきています。