| 施設名 | アキタフジンホーム 秋田婦人ホーム |
| 施設種別 | 母子生活支援施設 |
| 所在地 | 秋田市楢山古川新町41-2 |
| 定員数 | 20世帯 |
| 職員配置 | 社会福祉士:1名 精神保健福祉士:1名 保育士:7名 臨床心理士:1名 社会福祉主事:3名 |
| 職員内訳 | 常勤職員:11名 非常勤職員:1名 |
| 開設年月日 | 昭和8年11月25日 |
| 連絡先 | 電話番号:018-831-1467 |
| 経営主体 | 社会福祉法人秋田婦人ホーム |
| ホームページ | http://akita-fujinhome.com/fujinhome1.html |
施設の特徴(評価の高い点、改善が求められる点など)
特に評価の高い点
- 中長期計画に施設の健全な経営を掲げ、充足率の安定を目標としている。支援を必要としている母子家庭の福祉ニーズに応えられるように、県内外の福祉事務所等の関係機関を訪問し施設の広報をしている。また、地域の町内会でパンフレットを配布・説明し理解に繋げている。施設の充足率は、24年度は95%以上を目指す目標に対して、年間の充足率は97%と全国平均と比較して非常に高く、施設の機能を発揮し、支援を必要としているこどもと母親に適切なサービスを提供できるように取り組んでいる。
- 職員同士が信頼関係を構築し、関係が保たれるように、お互いに言葉や行動で思いやりを伝えた記録の事例集を作成している。職員が支えられていると実感したこと、進んで協力を申し出たことを記入して“見える化”し、個人で達成できない利用者支援を複数の職員が協力することで達成でき、モチベーションの向上やメンタル面でも良い効果に繋がっている。
- 施設が行う公益的な事業・活動について、行政からの一時保護委託とは別に緊急に保護を必要とする母子及び単身女性を私的に受入れる事業を実施している。また、高齢者世帯が多いことから、戸別訪問による資源回収を実施しているほか、施設が実施する初期消火訓練や救命講習に地域住民の参加をいただき、住民の安全・安心のための支援に取り組んでいる。
- 職員は、常にこどもと母親それぞれの個性や主体的な意見を受容するとともに主体性を尊重し、ストレングスの視点の基にエンパワーメントしていく支援を行っている。また、職員は臨床心理士と連携した方法で自己肯定感や自尊心を高められるような支援を行っている。
改善を求められる点
- 施設長、職員それぞれの「目指すべき職員像」を明確にし、「キャリアデザインシート」を活用して将来の理想の働き方などの姿を描けるようになっているが、法人の人事基準を明確にし、専門性や職務遂行能力、職務に関する成果や貢献度等が総合的に評価され、職員自らが将来の姿を描くことができるような仕組みづくりを期待する。
- 標準的な実施方法のマニュアルについて、支援の各場面における相談・支援技術のほか、実施時の留意点や職員の注意点等も記載し、職員の支援の水準が一定となるように内容の充実を図ることを期待する。また、マニュアルの更新にあたっては、検証・見直しの時期や方法を定め、職員やこどもと母親からの意見や提案を反映した上で見直しをした記録を整備することを期待する。
- こどもと母親の権利擁護に関する取組については、「権利侵害防止マニュアル」を整備し職員は、こどもと母親の権利侵害について共通意識を持って、養育、支援にあたっている。さらに、権利侵害の防止として、「不適切な関わり防止のためのチェック表」を活用している。今後は、個人の尊厳の視点から、信仰が自由であることを基本とし、こどもと母親の思想、宗教の自由について、「生活のしおり」等に明記し周知することを期待する。
- 施設長や職員は外部研修を受講し、日々の生活で人と命を大事にする取り組みを行っており、こどもの年齢やライフプラン・男女等の違いによる生活習慣を意識した学びが必要と認識している。今後は、こどもと母親が、性について正しい知識を学習するための企画検討、計画の実施を期待する。
施設からのコメント
今回の受審で高く評価していただいた中長期計画については来年度が最終年となることから、当初計画の達成を目指すと共に2027年度からの5箇年計画を策定し、質の高い支援と健全な運営の維持に努めます。
また、地域貢献につきましては困難を抱える女性や母子家庭を対象とした緊急一時保護事業はもとより、地域の求めに応えられる働きを進めてまいります。
一方、今年度取り入れたキャリアデザインシート等に基づき、職員が将来像を描いてより高い意欲を持って働けるように努めます。さらに、課題とされた各種マニュアルの精査・更新を進め、利用者との関わりや感染症対策などについて、より適切な働きを行えるようにしてまいります。
第三者の視点による評価を受け、これまで気づいていなかった施設の役割についても気づくことができました。これらを受け、施設としての専門性や組織性をバランスよく向上させ、利用者支援を中心に、地域にも貢献できる社会福祉施設としての存在意義を高めていきたいと考えます。