第三者評価
施設名ヨウセイガクエン
陽清学園
施設種別児童養護施設
所在地北秋田市七日市字家向46-1
定員42名
有資格職員社会福祉士:4名
精神保健福祉士:2名
保育士:11名
栄養士:1名
職員内訳常勤職員 :31名
非常勤職員:11名
開設年月日昭和30年4月1日
連絡先電話番号:0186-66-2104
FAX番号:0186-66-2807
経営主体社会福祉法人 県北報公会
ホームページhttp://youseigakuen.syarasoujyu.com/index.htm

施設の特徴(評価の高い点、改善が求められる点など)

特に評価の高い点

  • 経営や養育・支援に関する中長期計画は法人主体で、ほぼ5年ごとにそれまでの計画を総括し、課題とビジョンを明確にして策定されている。施設では毎年策定される「福祉支援計画書」に、今後5か年の事業予定が記載され、職員に周知が図られている。
  • 養育・支援の質の向上に向けた取り組みについて、自己評価を毎年実施し、評価結果を分析した結果やそれにもとづく課題を明確にして業務改善に繋げている。職員を6つのチームに編成して取り組み、結果を管理職を交えた職員会議で検討して職員間での共有化を図っている。第三者評価も同様のシステムで行われている。
  • 子どもを尊重した養育・支援の実施について、「業務支援マニュアル」に「倫理綱領」「10の基本原則」「人権の尊重に基づく行動規範」を示し、「倫理綱領」については、職員会議で職員が輪番に条項を解釈した内容を発表することで周知を図っている。また、「人権擁護の自己チェックリスト票」を使用し、人権擁護と虐待防止に努めている。
  • 子どもが安定した社会生活を送ることができるような取り組みについて、社会生活のスキルを身につけるため、進路相談をきっかけに公共交通機関の利用体験を行うなど、退所後の生活希望に沿った体験を行っている。中高生が退所後の目標を定め、自分がなりたいものに向かって進めるように情報提供したりして支援している。
  • 家族との信頼関係づくりについては、家庭支援専門相談員が中心となり、児童相談所や学校等の関係機関と協力して家族との信頼関係づくりに努めている。施設内に家族交流棟があり、個別の状況に応じて面会や外出と合わせて宿泊を行うことができ、家族との信頼関係の構築を図っている。

改善を求められる点

  • 福祉人材の確保については、法人の中長期計画に「人材育成・確保」を第1に掲げ法人全体で取り組んでいる。リクルート委員会が組織され、具体的な求人活動もされているが、十分な成果には至っていない。今後は、具体的な求人の数値目標を定め、求人活動と合わせニーズにあった受け入れ環境の整備等総合的な対策を計画的に法人一体となって取り組むことが期待される。
  • 子どもの養育・支援の開始にあたって、施設が行う養育・支援の内容に関する説明と子どもや保護者等の同意を得るまでの過程の記録を整備することが期待される。
  • スーパービジョン及び感染症の予防や健康管理等医療に関する研修について、更なる職員の専門性や施設の組織力の向上に取り組むべく、研修計画に盛り込むなど、定期的な学習の機会を設け実施することが期待される。

施設からのコメント

 自己評価でできていると判断した部分が、受審結果では不十分だとわかった項目がありました。外部から指摘をいただくことで、「これでいいだろう」という意識で支援していたことに気づかされます。こういった指摘を園全体で改善することが、結果的に子どもへのより良いサービス提供につながると考えております。
 取り組むべき項目が多岐にわたりますが、優先順位を決め改善を進めてまいります。具体的には、「子どもとその保護者への支援に関する説明が十分になされていない」という指摘を受けましたので、口頭での確認に加え、文章を用いて支援内容やその結果についてより理解してもらえるよう早急に取り組んでまいります。

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