第三者評価
施設名アキフジンホーム
秋田婦人ホーム
施設種別母子生活支援施設
所在地秋田市楢山古川新町41-2
定員数20世帯
職員配置精神保健福祉士:1名
保育士:9名
臨床心理士:1名
職員内訳常勤職員:11名
非常勤職員:3名
開設年月日昭和8年11月25日
連絡先電話番号:018-831-1467
経営主体社会福祉法人秋田婦人ホーム
ホームページhttp://akita-fujinhome.com/fujinhome1.html

施設の特徴(評価の高い点、改善が求められる点など)

特に評価の高い点

  • 聖書の言葉を理念に据えキリスト教の精神である良き隣人として「母親と子どもに寄り添い、共に歩む」ことを職員一丸となって取り組んでいる。
  • 理事長は、全職員に毎月の職員会議で時間を取り分け「理念」に関する話を行い、良き隣人として寄り添い、共に歩むための心構えや寄り添うための言動や支援についての理解を深める取組がなされている。理事長の毎月の理念に基づく話が「寄り添い、共に歩む」ための職員の行動に良い影響を与えている。
  • 施設長は、第三者調査評価結果の分析と評価を職員と話し合い、中長期計画に生かし具体的に実践されている。また、職員とのコミュニケーションを大切にしつつ経営環境や経営状況の把握・分析、地域貢献等に具体的に取り組んでいる。
  • 職員は、母子ともに尊厳を傷つけないよう「寄り添い、共に歩む」よう穏やかな支援がなされている。
  • 職員は、苦情解決の仕組みや母子の悩みや苦情等に真摯に向き合い、改善に努めている。また、虐待やDVを目撃した子ども、発達障害などの障害を持つ子供など特別な配慮を必要としている子どもへの個別対応など状況に応じた支援が母子ともに行われている。

改善を求められる点

  • 地域の福祉ニーズ等に基づく公益的な事業・活動について、施設のパンフレット等を福祉事務所や福祉関係施設や事業所、県内一部のコンビニ等に置いてもらっている。その後に相談の電話があったとのことなので、施設の有する専門的な知識や情報を公益的な事業につなげることを期待する。
  • 子どもの性に関する正しい知識を与える設けることについて、子どもの発達段階に応じた正しい性の知識を教えることは大変難しいこととは思うが、子どもが豊かに生きるための教育という視点で、母親と共に学び、母親と共通の認識が得られるような取組を期待する。
  • 総合的な人事管理について、施設長は、中長期計画の中に「目指すべき職員像」を明記し、職員一人ひとりの研修記録や面接などを行っている。今後は、職員のモチベーション向上の仕組みやキャリアパスの仕組みを検討するよう期待する。
  • 個別支援計画について、支援についてのマニュアルが整備されPDCAの手順も定められているが、具体的な目標、目標に基づく具体的支援、支援に対する評価やモニタリング等を明確にし、職員一人ひとりが共通の認識のもと支援を行うことが出来るよう工夫することを期待する。
  • 長い歴史ある秋田婦人ホームを引き続きより良いものとすることを目指し、新たな時代にふさわしい施設としての視点や全職員が一丸となって取り組める具体的な事柄を見つけ、取り組んでいくことを期待する。

施設からのコメント

今回の受審において、私たちが良き隣人として働くというキリスト教精神に基づく理念を学び、実践に向けていることが評価され、大変嬉しく思います。今後も施設創設の理念に基づく入所者への支援を続けるほか、地域の方々のニーズに応える活動を模索しつつ取り組んで参ります。入所している一人ひとりが個性を持っていることを受け入れ、主体は入所者であることを尊重しながら自立に向けたより良い支援を行えるように職員の能力向上にも努めて参ります。

支援の大切な部分としては、児童に性に関する正しい知識を伝えることが求められました。外部の実績ある団体との連携等も選択肢として、実施できるように努めます。また、入所者への支援をより着実に進めるために、具体的な支援内容の設定と職員間での共有、それに基づく実践と振り返りが求められました。PDCAを適切に機能させてより良い成果に結び付けられるようにします。

現在秋田婦人ホームでは将来構想検討委員会を設置して、将来の支援のあり方及びそれらを具体化するための施設建設について検討を進めております。今回の受審結果を受けて、施設本来の働きを充実させつつ、地域に貢献できる施設を目指して参ります。

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