生活支援体制整備

本会では、県から生活支援体制整備支援事業を受託しています。
県内各地で活躍するSC(生活支援コーディネーター)の取組や悩みを共有するため、令和5年度から「SCリレートーク」を発行しております。

事務局が現地取材した内容をお伝えする取材編、第11号です。
今回は、地域サロンにゲーム(いわゆるeスポーツ)を導入した由利本荘市の取組を取材しました。

「機材があればできる?」
 ―通いの場でのeスポーツを“続ける”ためのSCの伴走

近年、高齢者の集う場で家庭用ゲームを活用する事例が全国的に増えています。
集まるきっかけづくりや多世代交流など、その活用方法は様々ですが、一方で「機材さえ揃えれば始められるのでは?」という声も聞かれます。

しかし実際には、現在の高齢者世代にとってゲームは馴染みが薄く、楽しんで取り組むためには工夫が必要です。

今回は、通いの場(サロン)にゲームを取り入れた由利本荘市岩城地区の取組を取材しました。
SCがどのように関わり、どのような手間や工夫を重ねながら活動を継続しているのかを紹介します。

時にはゲームを一緒にプレイしてサポートする岩城地区担当の早川SC(写真左)

きっかけ― SCの関心から始まった取組

岩城地区の取組は、地区担当の早川SC(由利本荘市社協)が県社協(以下「本会」)のeスポーツ関係の事業に関心を持ち参加したことから始まりました。

早川SCは「少し変わったことを取り入れてみたい」と考え、サロンメンバーに声をかけて、一緒に体験会に参加

リズムゲームやドライビングゲームなどを体験した参加者からは、

「初めてだったが楽しかった」

「皆にもやってもらいたい」

といった声が上がり、サロンでの活用を検討することになりました。

SCの伴走支援

早川SCがまず活用したのは、本会の出前講座でした。サロンの開催日に合わせて講座を手配し、参加者が実際にゲームを体験できる機会をつくりました。

ゲームに慣れていない世代にとっては苦手意識もあり、参加のハードルをどう下げるかが重要となります。

早川SCは、初めての人にも声をかけて参加を促しできたことを前向きに伝えるなど、安心して取り組める雰囲気づくりを行いました。

例えば、ステージクリアの成否だけでなく、前回からの変化やタイミングの良さに着目して評価するなど、小さな成功体験を積み重ねる関わりが見られました。  こうした関わりは一度で終わるものではなく、活動のたびに繰り返し行う必要があります。

地域での継続に向けて

現在もサロンでは活動が継続されており、講師や本会職員、大学生などが関わることで、安心して参加できる環境が整えられています。一方で、将来的な自立運営を見据え、 住民自身が機材の設置や設定を学ぶ取組も進められています。

早川SCは、ゲーム活用の良さとして「高齢者にとって未知で新鮮な体験であること」を挙げますが、「機材の準備や設定、特に設置の手間」が大きな課題であると話します。

実際、活動を継続するためには、機材の準備や片付けを誰が担うか、操作に不慣れな参加者をどう支えるかといった点が重要になります。

岩城地区でも現在、機材の設置や片付けを 住民自身で担えるようになることが課題となっており、早川SCが地域の状況に応じた関わりを続けています。

本会職員から片付けの説明を聞く岩城地区の住民の皆さん

活動を重ねる中で、最初は戸惑っていた参加者が他の人に操作を教える姿も見られるようになり、会場には自然な交流が生まれています。

新しい活動は導入することよりも、地域の中で無理なく続けられる形をつくることが重要です。本事例は、その過程を丁寧に積み重ねている取組と言えます。

早川SCの取組ロードマップ

段階内容SCの関わり
①関心SCがeスポーツ事業を知る情報収集
②体験サロンメンバーと体験会参加地域へ声掛け
③導入出前講座を活用日程調整・準備
④活動サロンでゲーム実施声掛け・雰囲気づくり
⑤継続参加者が慣れてくる継続支援

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秋田県委託 生活支援体制整備支援事業