第三者評価
施設名ヨウセイガクエン
陽清学園
施設種別児童養護施設
所在地北秋田市七日市字家向46-1
定員42名
立地環境県北の中央に位置し、近くには森吉山、小猿部川といった豊かな自然に囲まれ、車で5分のところに大館能代空港があります。
広大な敷地には、福祉施設が点在し、秋田県立比内養護学校たかのす分校が隣接しています。
周辺施設等からのアクセス・奥羽本線鷹巣駅下車→秋北バス(米内沢行または沖田面行)乗車→吉野郷下車
・秋田内陸縦貫鉄道米内沢駅下車→秋北バス(鷹巣行)乗車→吉野郷下車
有資格職員社会福祉士:3名
精神保健福祉士:1名
保育士:10名
栄養士:1名
調理師:2名
職員内訳正職員:34名
職員:3名
開設年月日昭和30年4月1日
改築年月日
連絡先電話番号:0186-66-2104
FAX番号:0186-66-2807
経営主体社会福祉法人 県北報公会
ホームページhttp://youseigakuen.syarasoujyu.com/index.htm

施設の特徴(評価の高い点、改善が求められる点など)

特に評価の高い点

  • 職員の聞き取りより、「職員の提案を取り上げ、実行に移すことを後押ししてくれる。」「風通しが良くなった。」「子ども一人ひとりを把握している。」「職員にも目を向けてくれ、やりがいを持っている。」などの意見があり、施設長は、信頼関係を築き、職員が養育・支援の質の向上に意欲的に取り組めるよう指導力を発揮していることが理解できる。
  • 子ども一人ひとりの自立に向け、基本的生活習慣の確得を支援しており、その中でも、食育については、食育委員会を中心に様々な取り組みを行っている。食事は各寮で家庭的な環境で提供され、「年間食育計画」「年間食育目標」を作成し、また、子どもに食事アンケートを実施し、献立に反映させている。毎月の「食育だより」に、野菜の切り方などをイラストで描き、子どもにも分かりやすく工夫し、高校生は、自分で弁当を作るなど将来の自立に向けた支援を行っている。
  • 「福祉支援計画書」で地域との交流を明文化しており、地域に根ざした活動を実践していることは特筆される。
  • 親子関係再構築の支援については、家庭支援専門相談員が中心となって協議した支援方針を施設全体で共有し取り組んでいる。支援の過程では、必要に応じて敷地内にある家族との面会、宿泊のできる建物を利用して親子の再構築訓練を行い、職員が家族関係の修復が可能かどうか状況を観察し、交流の支援ができる環境が整っている。

改善を求められる点

  • 職員一人ひとりの育成に向けた目標管理をする仕組みが構築され、職員個々が目標を設定し、それについて施設長が定期的に個別面接を実施し、進捗状況や目標達成度の確認を行っている。今後も継続して取り組み、職員が将来なりたい職業人生を描ける事を期待したい。それとともに、人事基準について、職員にさらなる周知が望まれる。
  • 災害時の緊急避難について、避難場所の指示や安否確認の方法等を文書化して、職員や利用者に周知し徹底を図ることが望まれる。

施設からのコメント

平成25年の1回目の受審以降、「第三者評価改善委員会」を設け、毎年の自己評価を実施してきました。自己評価結果を踏まえての支援内容の改善に取り組むことが主ですが、QC手法を取り入れて、自己評価の取組み方法にスポットを当てたこともありました。

今年度は、3回目の受審でしたが、去年までとは評価の基準を変更し、改善できる項目をもっと広く捉え、新たな重点目標の取組みも始めました。十分な内容に至らず、今回の評価結果でも改善の提案をしていただいた項目については、来年度の計画内容に早速取り入れているところです。

さらに、今年のコロナ感染に関わることでの対応では、状況を見極めつつ、マニュアルなどの整備を進めてきましたが、合わせて指摘のありました、災害時対応マニュアルの見直しも、子どもの安全確保のために重要な課題として進めて行きたいと考えております。

自己評価の項目についtえ、丁寧に読んで内容の理解を深めることは、子どもへのより良い支援について気付く良い機会になっている実感があります。「第三者評価改善委員会」も継続し、次の受審に繋がる活動にしていきたいと思います。訪問調査時には、遠いところまで数回にわたり御足労いただきありがとうございました。

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