生活支援体制整備

本会では、県から生活支援体制整備支援事業を受託しています。
県内各地で活躍するSC(生活支援コーディネーター)の取組や悩みを共有するため、令和5年度から「SCリレートーク」を発行しております。

東成瀬村「利用者も担い手も介護予防に」村が事務局で移動支援

取組の経緯

令和4年度に村地域福祉計画策定の際に実施した村民アンケートから、「雪」「移動」という村の課題が見えたことがきっかけでした。

村社協や村内の住民組織、県、NPO法人等と村の実態に合う形を検討し、令和5年度の春には他県への視察を行い、秋にはレンタカーで買い物に出かける実証実験も行いました。実証実験では、利用者が「自分で商品を選べる」ことを喜ぶ姿が見られ、続けてほしい・続けたいという意識が高まります。

村の実態に合う形を検討する中で、事務局を村で行うか、他組織に担ってもらうかが議論に上りましたが、後継者の問題や事務局にかかる負担などを考慮し、村主体としました。

また、村では以前から、外出支援事業として通院サービス(村診療所にはマイクロバスの定期運行、村外へも自宅から目的地まで公用車での送迎)を行っていたため、村外への通院サービスを「介護予防」事業として拡充する形で、村が事務局となり、村民がボランティアとして運転手を担う仕組みを採用しました。

取組のポイント

家から出よう

事業のポイントは介護予防

移動手段がないことで家に閉じこもりがちだった村民が、外に出ることができれば介護予防につながります。

そして、ボランティアとして活動する村民(高齢者が多い)も「誰かのためになる」充実感を得られ、モチベーションとなり、これも介護予防につながるのです。

曜日によって通院 or 買い物

月・水・金 ➡ 村外通院、 火 ➡ 村内診療所、 木 ➡ 買い物

利用者は、最初に利用登録を済ませ、利用したい日の1週間前に電話で予約します。

村が担い手を調整して2カ月先まで割当表を作成しており、前日に利用人数を伝える仕組みです。

住民ニーズにフィット

月曜・水曜・金曜の村外通院は、湯沢市方面と横手市方面を交互に運行しています。

また、木曜の買い物支援の時には、運転手の他に介助者もつき、荷物運び等を手伝います。

ボランティアは、「買い物支援・運転手」「買い物支援・介助者」「通院支援・運転手」から、自分のやれること・やりたいことを選んで登録することができます。

また、従来サービス(村診療所へのマイクロバス定期運行)も残しており、バス停を利用できる村民は変わらずバスを利用しています。  村民が自身のできることに合わせてサービスを利用できたり、担い手になることができます。

取組のポイント

村外通院は湯沢・横手方面を交互に実施していますが、診療科の曜日が決まっているため、村民によっては、運行予定と合わない日があります。

ほかにも1週間前の予約ルールとなっているものの実際には当日の依頼もあるなど、細かな実施方法の調整が必要だと感じています。

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お問い合わせ

お問い合わせ先社会福祉法人 秋田県社会福祉協議会
地域福祉・生きがい振興部 生きがい・健康づくり担当
住所〒010-0922 秋田市旭北栄町1-5 社会福祉会館
電話番号018-824-2777
FAX番号018-864-2742
メールアドレスikigai@akitakenshakyo.or.jp

秋田県委託 生活支援体制整備支援事業