公開年月日:2017年07月28日
更新年月日:2025年01月30日
施設名 | ヨコテシサンハイム 横手市サンハイム |
施設種別 | 母子生活支援施設 |
所在地 | 秋田県横手市松原町2-13 |
定員 | 16世帯 |
有資格職員 | 社会福祉士:1名 保育士:5名 公認心理士:1名 社会福祉主事(任用):5名 |
職員内訳 | 常勤職員:8名 |
開設年月日 | 昭和30年4月1日 |
改築年月日 | – |
連絡先 | 電話番号:0182-32-6095 FAX番号:0182-32-6551 |
経営主体 | 社会福祉法人ファミリーケアサービス |
ホームページ | http://family-care-service.com/sunheim/ |



施設の特徴(評価の高い点、改善が求められる点など)
特に評価の高い点
- 法人の「求める人物像」や全国母子生活支援施設協議会の「個別研修計画票」の人材育成体系をもとに職員の質の向上に向けた取り決めが行われている。職員一人ひとりが設定した目標について進捗状況を把握し、施設長との面談で達成の確認を行っている。
- 母親と子どもを尊重した支援の実施について、基本方針に「母と子の権利擁護」を第一に明示し、職員の共通理解のもと実践している。また、母の会が組織されており、勉強会を通して権利擁護の勉強をしたり、警察官を講師にしたインターネット関連の講習会をするなど、QOLを高める活動もされている。
- 母親と子どものプライバシー保護に配慮した支援の実施について、「権利擁護・プライバシーの保護に関するマニュアル」にプライバシーの保護に関することが具体的に提示されていて職員に周知されている。「生活のしおり」に個人情報に関することについても記載し入所者への周知を図っている。また、入所者の要望によりベランダに目隠しシートを取り付けるなどプライバシー保護にこまめな配慮をしている。
- 母親と子どもが朝出かける時、施設長が窓から身を乗り出し、「いってらっしゃい。」と声かけされており、職員に声をかけてもらうことが心の安らぎとなり、前向きになれると母親の声もある。常に母親と子どもを尊重し、寄り添った丁寧な支援がなされている。
改善が求められる点
- 法人の理念と基本方針の両方を事業計画やパンフレットに明記するなどして、施設の使命や目指すべき方向性を内外に示すとともに、それらに基づいているこ とを意識した支援を行い、実践に活かすことを期待する。
- 第三者評価を活用し施設として中長期計画が策定されており、具体的な見直し事項も明記されている。今後は、法人と施設の中長期計画の整合性を図るととも に、施設の単年度事業計画に反映することを期待する。
- 施設利用の活性化を見据え、地域の福祉ニーズを積極的に把握し、施設の持つ 機能を活かした公益的な事業・活動に取り組むことを期待する。
- 苦情解決の仕組みについて、一層の支援の質の向上に向けて、苦情対応を事業としてとらえ、マニュアルに従い事業報告書でも公表するなど、公表の方法に改善が求められる。
- 標準的な実施方法について、「支援マニュアル」は、「生活のしおり」とリンクし実生活に即した実務的な内容となっているが、今後は、社会福祉施設であることも意識して、人権に関する事項や障害者や意思決定が困難な利用者への対処方 法等も記載するなど、更なる改善が期待される。
- アセスメントに基づく個別的な自立支援計画について、利用者のニーズ調査に偏重することなく、課題やストレングスにも注目し、マニュアルに沿ったアセス メントシートを作成するなど、実施方法を検討することが望まれる。
- 支援実施状況の記録について、今後は日常生活の記録において、個別支援計画に係る支援や進捗状況 の箇所が把握できる記録となるよう、記載方法を工夫することを期待する。
- 「個別研修計画票」で権利擁護について自己研鑽しているが、権利擁護に関する内部研修が不十分であり、権利擁護について理解を深めるため、事例などを通 して学び、支援の専門性を高めることを望まれる。
- 母親と子どもが退所後、地域で安定した生活ができるように、アフターケアマニュアルを整備し、退所に向けた準備としてアフターケア計画を作成し退所後も 継続的な支援となることが望まれる。
施設からのコメント
施設としては前回以上に世帯数が減少し職員の数も減っているなど、より多くの課題を抱えている中での受審となりましたが、自分たちのやってきた支援の内容や努力に対し、評価者の方々からたくさんの共感をいただき大変励みとなりました。又、調査の1項目1項目に適切な助言や指導をいただくことができただけでなく、自分たちの気づけなかったことに気づかさせていただきました。支援について客観的に振り返ることができましたし、何より支援の原点を見直す良い機会となりました。
今後は、評価していただいたことは継続しつつ更なる支援の向上に励み、課題については一つ一つ丁寧に改善に向けて取り組んでいきたいと思います。