本会では、県から生活支援体制整備支援事業を受託しています。
県内各地で活躍するSC(生活支援コーディネーター)の取組や悩みを共有するため、令和5年度から「SCリレートーク」を発行しております。
(令和6年度号からWeb公開しておりますが、順次、過去の号も掲載予定です)
八郎潟町 健康福祉課(地域包括支援センター)
生活支援コーディネーター 北嶋 峰子さん

R7年度から生活支援コーディネーター
※似顔絵イラストは「地域づくり加速化事業」で鈴木のぞみアドバイザーが作成したチラシからお借りしました。
活動範囲
町内全域
活動内容
地域づくりコーディネート/データ分析/サロン支援/相談対応
小さい町”だから”できること――『私も八郎潟町の町民』という立場から
生まれも育ちも八郎潟町。
長く町外で働いていた北嶋SCは、「実は、町のことをほとんど知らなかった」と振り返ります。
今、八郎潟町で生活支援コーディネーターとして地域づくりに向き合う北嶋SCが大切にしているのは、「町民の一人として一緒に考える」という姿勢です。

「どんなサロンなのか、何をやっているのか」がわからないと行きづらいのでは?と、各サロンの取組を紹介するチラシを作成しました。
\事務局から、北嶋さんへインタビュー/
――これまで、どんな仕事をされてきたのですか?
「臨床検査技師として25年働いていました」
「八郎潟町から町外の病院に通っていて、正直、町の中でどんな暮らしが行われているのかは見えていなかったです」
その後、社協でヘルパーとして働き始め、デイサービスや地域福祉の仕事に携わるようになります。
利用者さんと直接関わる仕事が楽しかった、と話す北嶋SCの中で、ある利用者の言葉が今も残っているといいます。
「利用者さんに
『来世も人間の女に生まれるか わからないわよ』
って言われたんです。
何気ない会話でしたけど、その言葉がすごく心に残って。その後、せっかく今、人間でいるのだから、やりたいことやるべきことを一生懸命にやろうという思いに至りました」
――その頃は、どんな思いで仕事をしていましたか?
「“思いさえあれば伝わる”と思っていました」
「でも、良かれと思ってやったことが伝わらなかったり、うまくいかなかったりして。思いだけでは足りないのだな、と」
「知識を得るために、専門知識を学ぶことにしました」
相手の立場を理解すること、伝え方を工夫すること。そのために必要なのは、感情だけでなく“知識”や“整理された視点”だと感じるようになったといいます。
社協を退職後、八郎潟町の生活支援コーディネーターに。
――今のSCとしての取組につながったのは?
「好きにやっていいと言ってくれた上司には、本当に感謝しています」
「この環境があるからこそ、挑戦できています」
健康福祉課内の地域包括支援センターの中にいる強みを活かし、北嶋SCが取り組んでいるのが基礎データの整理と分析です。
認定率や自立度など、地区別の傾向を見ていくことで、「この地域で、何が必要か」が具体的に考えられるといいます。

サロンの立ち上げの過程で、KJ法を使い、「八郎潟町のいいところ・いまいちなところ」を地域の皆さんと考えた際、意見を出しづらそうなのが気になっていたとのことですが、
「地域づくり加速化事業※で支援していただく中で、『行動に移すためには具体的でなければならない』ということを学びました」
「KJ法をした時、もっと具体的な質問だったら、出てくる答えは違ったのかもしれません」
――地域づくりで大切にしていることは?
「小さい町だからこそ、情報が伝わりやすい。関係性を深めやすい。それは強みだと思っています」
高齢者に対して「頑張れ」と言うのではなく、「一緒に頑張ろう」と言える関係性。
「“私も八郎潟町の町民”という立場を大事にしたい」。
それが、北嶋SCの八郎潟町方式です。
北嶋SCの取組の特徴は、感覚論に頼らず、でも人の暮らしから離れないこと。
データで傾向を掴み、地域に合った関わり方を考える。
その積み重ねが、「住み慣れた地域で暮らし続ける」ことにつながっていきます。
地域づくりが進めば、結果として介護サービスに頼りすぎない町になる——。
八郎潟町方式は、そんな未来を静かに目指しています
※地域づくり加速化事業※
厚生労働省事業。
地方厚生局の主導により、市町村へ伴走的支援を実施。
(詳細は厚生労働省Webサイトへ)
北嶋さん、ありがとうございました!
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秋田県委託 生活支援体制整備支援事業