第三者評価
施設名ノシロマツバラホーム
能代松原ホーム
施設種別母子生活支援施設
所在地能代市住吉町5-1
定員数10世帯
有資格職員保育士:1名
介護支援専門員:1名
介護福祉士:1名
職員内訳常勤職員:4名
非常勤職員:8名
開設年月日昭和34年7月1日
改築年月日
連絡先電話番号:0185-52-5043
経営主体社会福祉法人 能代市社会福祉協議会
ホームページhttps://www.noshiroshakyo.or.jp/

施設の特徴(評価の高い点、改善が求められる点など)

特に評価の高い点

  • 施設の基本理念に「母と子の権利と尊厳の擁護」を掲げ、母親と子どもを尊重する支援の取組みが職員間で共有されている。また、そうした視点に立って毎月、母親と子どもとの意見交換をしているほか、「いわれたら いやなことば うれしいことば」を子どもにもわかるようにビジュアル化したものを掲示し、周知している。
  • 施設を利用するために必要な情報を「ホーム利用の手引き」、「費用」、「年間計画」、「避難に関すること」、「苦情解決の仕組み」等の10項目にまとめた資料をファイルにして各室に配付し、わかりやすく母親と子どもに提供している。
  • 「災害時における業務継続計画」が策定されている。また、安全な支援の実施については、防災カメラや各部屋と個別に繋がる放送設備の整備、緊急時に利用者を守るための「合い言葉」、非常ベルの横に出火した際の対処方法を具体的に示した掲示物を張る等きめ細かな対応がされている。
  • 母親の職業能力開発や就労支援については、母親の心身の状況や能力・適性・経験・希望を考慮しながら、ハローワーク、ひとり親家庭就労自立支援センターの情報提供をするとともに、同法人で委託運営されている生活困窮者自立支援事業の就労支援事業との連携を図っている。

改善が求められる点

  • 施設の理念や基本方針について、わかりやすく説明した資料を作成し、母親と子どもへの周知を図るとともに周知状況を確認し、継続的な取組みを行うことが期待される。
  • 指定管理ということで、経営という視点での分析は難しい面もあるが、地域での潜在的なニーズに関する情報収集や支援のコスト分析、利用率等の細かい分析を行うことで、施設を取り巻く環境と経営状況の把握・分析をし、法人本部と協議した上で、経営課題や問題点の解決に向けた具体的な内容、数値目標や成果等を中・長期計画に設定して取り組むことが期待される。
  • 地域の具体的な福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動を行っていないため、母子相談等施設の持つ機能を社会へ還元することについて検討することが期待される。
  • 地震、津波、豪雨、大雪等の災害に対して、母親と子どもの安全確保のための取組みを行っているが、備蓄については入所者個人で対応するよう指導しており、施設としての備蓄はない状態なので、備蓄リストを作成し備蓄することが期待される。

施設からのコメント

  • 今回改善点としてご指摘を受けた項目に関しては新たな学び、気づきとなりました。職員間で共通認識をもって改善計画を立て、利用者の自立に向けてより良い支援を行うため改善に取り組んでいきたいと思います。
  • 施設独自としては指定管理施設ということもあり対応が難しい改善点に関しては法人・行政と情報を共有し連携して対応し改善を図りたいと思います。
  • 第三者評価結果を踏まえ、利用者の生活状況・課題を掘り起こしながら、少しづつでも課題解決に取り組んで参りますので、今後ともご指導のほどお願いいたします。

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