生活支援体制整備

本会では、県から生活支援体制整備支援事業を受託しています。
県内各地で活躍するSC(生活支援コーディネーター)の取組や悩みを共有するため、昨年度から「SCリレートーク」を発行しております。

今回の配信では、仙北市・木村さん、戸澤さん(仙北市包括支援センター)の活動をご紹介します。
(令和6年度号からWeb公開しておりますが、順次、過去の号も掲載予定です)

第1層生活支援コーディネーター
仙北市包括支援センター 木村 静華さん、戸澤 雅子さん

木村(写真上)はSC4年目、戸澤(写真下)は3年目です。

活動範囲

仙北市内全域

活動内容

社会資源の把握・発信、集いの場情報の把握と発信、地域の支え合い講座、フォローアップ研修の開催等

広げよう つなげよう 地域支え合い♪

これまでの成果

仙北市内の困りごとに対応できる事業所をまとめた、社会資源リストの作成。
簡易版は市内の各市民センター、出張所、郵便局、銀行、JA、スーパー、温泉施設など市内各所に配架してもらっている。毎年更新している。
全体版は市Webサイトで閲覧できるようにしている。

社会資源リスト 『仙北市 生活に関するおたすけガイド(簡易版)』

集いの場の情報を関係者向けにまとめた冊子を作成し、関係する課やケアマネに配付した。

地域の社会資源について伝える広報を作り、年3回発行している。

『仙北市支え合い通信』 令和5年度に発行した3号。どれも地域の情報がぎっしり!
課題

地域の集いの場に参加していない方へのアプローチ。市内各地区(合併前の旧町)の地域差を踏まえた関わり。

今後取り組んでいきたいこと

これまで包括支援センターにおいて、「在宅医療介護連携推進事業」「生活支援体制整備事業」「認知症施策推進事業」「地域ケア会議推進事業」を実施し、地域の課題を解決していくため、今年度から生き行きさぽ~と事業(通所型サービスB)、おでかけおたすけ隊(訪問型サービスD)を開始した。ニーズとのマッチングに繋げていき展開していきたい。

\事務局から、お二人へインタビュー/

※注※ 紙面の都合上、木村さん→木、戸澤さん→戸と記載しています

――木村さんが4年目、戸澤さんが3年目なのですよね。

木:そうです。ビビッときて応募したのですが、それまでは全く畑違いの仕事をしていたので、最初は本当に何もわからなかったです。

戸:私は包括のことや体制整備事業のことは知っていましたが、SCのことは知らなくて、何をすればいいの?と思ってました。

――仙北市の2層の皆さんには以前登場していただいたので、今日は1層SCとしての活動内容を詳しく教えてください。

戸:作っているものを見てもらおうと思って、持ってきました。

――『生活に関するおたすけガイド(簡易版)』 これは、社会資源リストですね。
――買い物配達、除雪…空き家の除雪や障子の張替え、院内介助まで!市内のたくさんの資源が載っています。

木:色々な人に「便利だ」と言ってもらえて嬉しいな、と。

戸:木村が毎年、情報を更新して、自分の足で配って回ってくれているんです。

木:『おたすけガイド』と一緒に置いてもらっている『支え合い通信』は、年3回発行しているSCの広報です。戸澤がこういうパソコンの作業が得意なので。

――お二人の息がぴったり。

木:楽しいですよ。 2年目から二人になって、話し合いながら進められるようになったら、もっと楽しくなりましたね。

―― 『まずいぐべ!ガイドブック』は、通いの場、集いの場の情報ですね。活動内容の詳細や料金も書かれているのですね。

戸:個人情報がたくさん入っているので一般にはお渡ししていなくて、関係者用です。
SCとして何をすればいいのかわからない中で、そもそも自分たちがどこへ行けるのか、自分たちの資料として作ろうと思ったんです。所内で相談して関係者用にすることになりました。

木:やっぱり、地域に入っていく最初の一歩が大変で。でも、この冊子を作ったのをきっかけに、代表の人とやりとりできるようになったので、電話して「参加させて」と言えるようになりました。

戸:いざ行っても「おめだぢ誰?何してけるのよ?」ってなりますけど。それでもできる限りスケジュール調整して、通いの場、集いの場に顔を出すようにしてきて…最近やっと「よく来だな」「次はいつ来る」って言ってもらえるようになったかな。

木:自分たちのことを知ってもらうのに時間はかかります。私たちはいつも、「地域の見守り助け合い隊です」って言ってます。 戸:「様子見に来た~」って言って。
 とにかく地域の人に顔を覚えてもらわないと、ニーズを聞くなんてとてもできない
 足を運ぶことで話をしやすい関係性になって初めて相談やニーズを聞くことができて、つなげられる。まだ数は少ないですが、最近ようやくそういうケースも出てきました。

――広報『支え合い通信』では、地域の〈お宝〉の紹介もありますね。

戸:地域を歩いていたら、地域で頑張っている〈お宝〉みたいな人達がいることを知りました。その活動を紹介したくて「支え合い通信の特別版」を作りました。

木:歩かないと見つけられない。「次の号では誰を取材しよう?」と地域を歩きながら考えます。

――試行錯誤しながら手探りで進めてきたのですね。課題について詳しくお聞きしてもいいですか?

戸:通いの場、集いの場を回っていて思うのが、参加している人は、複数の通いの場、集いの場に参加していて、違う場所で「また会ったな」なんてこともありますが、出てこない人は全く出ていないということ。

あとは、同じ市内でも地域性があって、3地区の個性があること。同じ事業をするにも、それぞれの意見があるし、地区によって住民同士の関係性も違います。

それから、これまで各事業から吸い上げてきた地域課題をもとに通所型サービスBと訪問型サービスDの事業をスタートさせました。

木:私たちSCも関わらせてもらっているけれど…。

戸:なかなかサービスDにつなげられず…。難しいです。

それと、2層SCとは年6回情報交換会をしていて、第2層協議体からの課題を第1層協議体で揉んで様々な意見や提案はするものの、形(実現)にいたらない…。

木:うまく流れを作れたらいいなと思いますね。

木村さん、戸澤さん、とても楽しいトークをありがとうございました!

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秋田県委託 生活支援体制整備支援事業