本会では、県から生活支援体制整備支援事業を受託しています。
県内各地で活躍するSC(生活支援コーディネーター)の取組や悩みを共有するため、令和5年度から「SCリレートーク」を発行しております。
今号から4回連続で県内の移動支援の取組をご紹介します。
県が把握する事例の中から、ここ数年で事業を始められた方へ、取組開始までの経緯を中心に取材しました。
今回は、社協所属SCのサポート事例をお伝えします。
\今回の取材内容/
うごおたすけ隊(羽後町社協・小林SC、佐々木SC)
羽後町「住民主体の取組、広がりを期待」有償ボランティアによる移動支援
keyword:#定期ミーティング #LINE活用 #買い物支援
取組の経緯
移動支援の取組を検討するきっかけになったのは、さわやか福祉財団に講師を依頼した助け合いフォーラムでした。有志による勉強会が立ち上がりましたが、当時(R2)はコロナ禍の最盛期。何度も中止や延期になり、思うように進められない日々が続きました。
感染症の流行もやや落ち着いたR3.10月に「とにかくやってみよう」という流れになり、町職員とSCが運転手として登録し、試行してみることに。R5.4月から本格的に活動開始しました。
料金は、最初から設定することに決めていました。町で買い物にタクシーを使えば5,000円くらいかかります。日頃の住民との付き合いから「無料では申し訳ない」と思われることが予想でき、むしろお金がかかった方が頼みやすいだろうと考えたからです。
取組のポイント
\ IT活用 /
運転手であるボランティアは、LINEグループで繋がっています。
LINEの日程調整機能を使い、月ごとに稼働可能日を確認する仕組みにしています。
\ 対象者との面談 /
現時点では、活動できるボランティアの数に限りがあるため、全ての申込には対応していません。
民生委員や地域包括支援センターの職員、ケアマネから相談があった方で、更に佐々木SCが面談して必要性があると判断した方に限っています。
\ 定期ミーティングの開催 /
月1回、活動ボランティアで集まる機会を作っています。新規申込者がいる場合には、その方について伝えたり、ボランティアが支援時のエピソードを話したり、情報共有の場になっています。
今後取り組みたいこと
現在は、申込が入るとSCがボランティアと調整して繋ぎ、料金も一度社協に集めるなど、SCがサポートする体制にしています。
また、活動区域もボランティアをしてくれる住民がいる町中心部になっています。
今後、有償ボランティアの仕組みを知ってもらい、住民主体の取組を町内に広げていくことを目指しています。
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秋田県委託 生活支援体制整備支援事業