本会では、県から生活支援体制整備支援事業を受託しています。
県内各地で活躍するSC(生活支援コーディネーター)の取組や悩みを共有するため、令和5年度から「SCリレートーク」を発行しております。
取材編#03から4回連続で県内の移動支援の取組をご紹介します。
県が把握する事例の中から、ここ数年で事業を始められた方へ、取組開始までの経緯を中心に取材しました。
今回は、社会福祉法人所属SCのサポート事例をお伝えします。
\今回の取材内容/
買い物支援の立上げサポート(大館市社会福祉事業団・市村SC)
大館市「地域の『やりたい』を受け止めてサポート」デイサービス車輌による移動支援
keyword:#地域の力発見 #情報整理力 #情報共有の工夫
取組の経緯
R4年度末、協議体メンバーでもあるNPO法人の理事長(ケアマネでもある)から「デイサービスの車を活用して移動支援をやりたい」という話がありました。
以前からデイサービスの送迎車両の活用方法を考えていたこと、ケアマネ業務の中で「スーパーで物を見て買い物したい」という
住民の声を聞いていたこと、自分で買い物ができたほうが
介護予防になると考えたことも背景にあったそうです。
協議体の議題として、住民も含めて検討することにし、R5年度1年かけて話し合い、R6年度からスタートしました。
協議体での検討の流れ
- 1回目
運営の初期プランを示し、イメージを共有するところから始めた。
➡【SC】1回目会議の後、全国移動サービスネットワークへ相談したところ、課題が発覚した。 - 2回目
運営の初期プランのどこが課題で、どんな対策があるのかをまとめて共有した。
➡【SC】2回目会議後、理事長と打合せ、運営方法を再検討した。全国移動ネットにも確認してもらった上で、契約書やチラシを作成。 - 3回目
住民への周知方法等を検討。
➡3回目会議後、住民やケアマネへの説明会を行う。
取組のポイント
\ 地域の力の発見 /
「やりたい」という声をキャッチし、できること・できないことを分け、できる範囲で取組をスタートできるよう、実現までサポートしました。
\ 調べる /
国のパンフレット※で事例を調べ、理事長のイメージに一番近い事例からアレンジすることで初期プランを作成しました。プランがあることで、全国移動ネットへの問合せもスムーズに行えました。
※参考資料
2022.3 高齢者の移動手段を 確保するための制度・事業モデル パンフレット
2023.3 介護保険制度等を活用した高齢者の移動支援・送迎のための手引き
2024.3に「道路運送法における許可⼜は登録を要しない運送に関するガイドライン」が改正施⾏されているため、最新情報(詳細)はこちら。
\ 情報の整理・可視化 /
取組の主体はNPO法人kurasuですが、初期プランや協議体での説明資料、課題の整理表などはSCが作成しました。可視化した情報があることで、話し合いの際にも様々な意見を引き出し、合意形成することができました。
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秋田県委託 生活支援体制整備支援事業